Tune up Factory T.C.S.
チューンナップ 作業工程
1. ショップにてお客様から板のお預かり
板の状況確認(修理箇所等がないかどうかの確認)
お客様とチューンナップメニューについての相談
2. 荒削り
リペア、修理箇所等の再確認をし、サイドエッジの焼きを取りながら、お客様の希望角度にサイドエッジの荒削りを行う。この際にボーダーカッターを使用し、ボーダーをしっかり削ります。ボーダーが残っているとエッジ研磨の際にボーダーが邪魔になり、正確なエッジ角度を出すことが難しくなります。
3. ストーンマシンでフラット出し
ストーンマシンでスキーの滑走面をフラットに削ります。板の状態にもよりマシンに通す回数は異なりますが、状態の悪い板の場合は、手作業にてフラットに近い状態にしてからマシンに通します。
この作業では、サンディングマシンを一切使用せず、ストーンマシンで仕上げることにより、作業時間は長くなりますが、サンディングマシンよりも確実なフラット出しが可能になり、ムラなく滑走面にストラクチャーを入れる事ができます。
4. ストラクチャーを入れる
GSセンターウェーブ
SLセンターウェーブ
センタークロス
高速系クロス
技術系クロス
ファインストレート
板がフラットになった状態でストラクチャーを入れていきます。
板の使用目的(SL/GS/SG/DH)、使用時期、使用場所等を考慮し、最適なストラクチャーパターンを選択していただけるよう、過去のストラクチャーパターンや各メーカーの選手仕様ストラクチャーパターン等をストラクチャーマシンのメモリーに蓄積してあります。
5. エッジの最終仕上げ
お客様の希望されている角度にベースエッジ、サイドエッジを研磨していきます。
ここでは、品質保持の為、メニュー毎に同じスタッフが仕上げ作業をおこなうようにしています。
仕上げ作業中も必要に応じて、ボーダーカッターを使用し、正確な角度を出していきます。
エッジ研磨作業の後は、バリを落とし、スムースなエッジに仕上げます。バリが立っていると、エッジが変に引っ掛かり、板の動きが不安定になることが多く、すぐ切れなくなってしまいます。
ファイバーテックスでトップとテールのエッジを必要に応じてダリングしていきます。お客様のご希望により、ダリングの量も変えていきます。
今では、多くのワールドカップ、メーカーファクトリーチームサービスマン達が使用しているサイドエッジシャープナーマシンを日本に初めて輸入し、そのマシンを使用したチューンナップサービスをおこなっています!
このマシンは、サイドエッジ研磨のみに使用し、従来の手仕上げに比べ滑らかで、より正確な角度でシャープな仕上げを可能にしてくれます。
このマシンを使用したサービスは「ファインエッジフィニッシュ」 84度~90度までの角度指定が可能です。
仕上げにはT.C.S.オリジナルストーンを使用し、より滑らかでシャープなエッジに仕上げます。
6. エッジ錆止め加工
エッジ研磨終了後は、保管時にエッジが錆びにくくなるように錆止め加工をおこないます。
7. ワクシング
ご希望により、使用場所に合わせたワックスを塗り、お客様へ。
ワックスフューチャースピードをご希望されたお客様は「8.」へ。
8. ワックスフューチャースピード
赤外線照射でワックスを浸透させるマシンとしてお馴染みのモンタナ社製「ワックスフューチャースピード」赤外線による吸収作用で、より高いワックスの浸透が得られ、滑走性、持続性が向上します。作業は短時間で終了しますので、スキー板に余分な熱による負荷を与えません。
また、圧力による浸透や熱線等の熱源を直接滑走面にあてることが無いのでスキー板へのダメージを抑制する事もできます。
9. パッキング
気泡緩衝材やスキーストラップを使い、丁寧にパッキングをしてからお客様へ!
10. 快適なスキーをお楽しみください!